次亜塩素酸水溶液の安全性

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次亜塩素酸は有機物と反応し無公害の水となる

次亜塩素酸は除菌処理の際、菌や有機物と接触して普通の水に戻るため、付着残留ほとんどしません。多少残留することがあっても、次亜塩素酸ナトリウムのように粘着しませんので、簡単な水洗で落とせます。

加えて、次亜塩素酸ナトリウムと比べ、はるかに低濃度、短時間に除菌できるので素材に与えるダメージを少なくすることが出来ます。

排水に多少次亜塩素酸が残留していても、排水溝の有機物と反応して無害な水に戻ります。

R-H(菌も有機物)+HClO(次亜塩素酸)+H2O(水) ⇒ R-OH(分解された有機物)+HCl(極微量塩酸)+H2O

次亜塩素酸水溶液安全試験



詳しい内容
  1. 誤って飲んだら?

⇒単回経口投与毒性試験(急性毒性試験)・・・⇒異常は認められない

人が誤って次亜塩素酸水を飲んだ場合、中毒性が起こるのか?あるいはどの程度の量なら飲んでも問題ないか?などを調べる物です。
マウスが一度にお腹に入る限界の数値で実験、結果死亡例はなく雄雌とも変化はなかったため実験限界値でも問題はないと言える。

 

2.皮膚や目に入れても大丈夫?
眼刺激性試験・・・・・・・⇒刺激性無し

次亜塩素酸水が目に入ったとき、刺激があるかどうか、又その時の刺激の程度を知るための試験です。

実験方法 うさぎ4匹(一匹予備)を右目に次亜塩素酸水を投入して、左目は無処置で72時間右目と左目の刺激反応を見た。

その結果いずれの個体も目刺激性反応は認められなかった。

⇒皮膚一 次刺激性試験・・・・⇒刺激性無し
次亜塩素酸水が皮膚に触れたとき刺激性があるかどうか調べる試験
実験方法 うさぎ4匹を使い駆幹背部の正常皮膚部位と損傷皮膚部位に4時間暴露し、紅斑および痂皮の形成ならびに浮腫の形成について観察した。
その結果、72時間の観察で皮膚反応に異常は見られなかった。

⇒皮膚累積刺激性試験・・・・⇒刺激性無し
皮膚一次刺激試験を繰り返し行い、次亜塩素酸水が長時間皮膚と接触して大丈夫か確認する試験です。
実験方法 うさぎ6匹を用いて皮膚に異常がないか14日間繰り返した。
その結果、いずれの個体も異常は認められなかった。

3.アレルギーを起こすの?
⇒感作性試験・・・・・・・・⇒感作性無し
動物の体に付着した場合、動物の体内で抗体が産生されるか調べる試験です。
実験内容 モルモットを用いて次亜塩素酸水の感作性の有無を検討した。
その結果、試験材料感作郡および試験材料非感作郡のいずれも皮膚反応はなかった。

4.発がん性はあるの?
⇒復帰突然変異試験(変異原性試験)・・・・・⇒誘起する作用無し
次亜塩素酸水に遺伝子突然変異を引き起す作用があるか調べる試験です。
この試験により発がん性があるか簡易的に調べることが出来ます。
実験内容 次亜塩素酸水の変異原性について、遺伝子突然変異誘発性を検討する為ねずみチフス菌株と大腸菌株を用いて試験を行った。

その結果、いずれの試験容量においても、ラット肝ミクロソーム添加の有無にかかわらず溶媒対象に比べて復帰突然変異コロニー数の明確な増加は認められなかった。
従って次亜塩素酸水には遺伝子突然変異を誘起する作用がないもと判断できる。

次亜塩素酸水噴霧時の安全性

弊社の「エンジェルウォーター 」は株式会社テクノマックスのハセッパー水生成装置を使い生成をしております。

6畳相当の部屋で換気を行わず、噴量4L 時間と猛烈な量(床が濡れるくらい) 有効塩素濃度50ppm で開始30 分後で0.01 ppm の実測値です。

弊社の噴霧器(約30畳用)は、最大噴霧量は350 ml / 時間なので 0.001 ppm 程度と推察されます。

「労働衛生安全法の作業環境評価基準0.5ppm 」 や 「 日本産業衛生学会の勧告値0.5ppm 」 ・ 「 アメリカ合衆国産業衛生専門官会議等の数値0.1ppm 」 より格段に小さな数字になっております。(2020年4月現在)

 

参考 日本の基準 塩素濃度

水道水0.1 ppm 0.4 ppm(2020年4月現在)

プール0.4 ppm 1.0 ppm(2020年4月現在)

WHO の基準塩素濃度水道水 5ppm 以下とされています。(2020.06.22)


次亜塩素酸水エンジェルウォーターが噴霧されるとミスト状になり、空気中に菌など有機物と接触しないと含有した次亜塩素酸(HClO)が分解され、塩素ガス(Cl2)が発生します。

HClO → H2O + O2 + Cl2

しかし、塩素ガス( Cl2 )は非常に水に溶けこみやすく、噴霧された水粒子に溶けこむので、室内には塩素ガスで充満されることなく、人体が危険にさらされることはありません。

噴霧溶液のpHと塩素発生濃度(実測値)

 有効塩素濃度        30分後    60分後

pH5.89 500ppm       0.10ppm     0.12ppm(0.36%)*

pH5.82 200ppm       0.02ppm     0.07ppm(0.53%)*

pH5.95 100ppm       0.01ppm以下*   0.01ppm(0.53%)*

pH5.82 50ppm         0.01ppm以下*     0.01ppm以下*

* ( )内:20立方メートルの部屋で4L中の次亜塩素酸が全て塩素ガスとなった場合を100%とした場合の塩素ガス発生比率(%)です。

実験条件:室内容積:20立方メートル(約6畳に相当)(噴霧中は換気を行わない)、 噴量:4L/時間(床が濡れてモップでふき取りが必要な程度。)

 

【塩素ガスの許容濃度】 塩素ガスの許容濃度

・日本産業衛生学会 勧告値 0.5ppmまたは、1.5mg / m3 (2019年5月)

ACGIH (America Conference of Governmental Industrial) (アメリカ合衆国産業衛生専門官会議 )(2018年5月)

TLV-TWA (時間荷重平均) : 0.1ppm

TLV-STEL(短 時間暴露限界) : 0.4ppm

(時間荷重平均とは1日8時間労働で、1週40時間の正規の平均労働時間中において1時間あたりの荷重平均濃度で、塩素の場合0.1ppm以下であること)

弊社の次亜塩素酸水ではないですが参考にして下さい
次亜塩素酸水溶液普及促進会議による次亜塩素酸水溶液の効能 ・ 空間噴霧の効果と安全性
三宅真名:動物実験と環境,11,41~47(2003)よりラットへの噴霧吸入試験により、吸入の安全性が確認されています

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